2022年04月29日

対談「翼賛化する日本の政治」


 プーチンロシアがウクライナ侵攻した後のマスメディアは、挙って一方的にロシアが悪いと非難轟々、平和憲法を持つ日本は、ロシアのウクライナ侵攻を止めるべく外交交渉に出るどころか、アメリカ従属国の実体がそうさせるのでしょうか、西側に与した国として、ウクライナ支援のため防弾チョッキを送ることに始まり、ウクライナ×ロシア戦争を長引かせるかのような支援をしています。

 2014年のミンスク合意には触れず、偏った行動ばかりしていますが、有事の時こそ、為政者は冷静に判断すべきだと思います。しかし、それ行け!・・・とばかりに軍産複合体に繋がっている政官業なのでしょう。ここぞチャンス到来と、国民の平和のためだと、この際、軍事力を強化し核共有論まで唱える元首相までいます。

 第二次世界大戦の終盤には、東京だけでなく数カ所の都市が焼夷弾を受け焼け野原になりました。そして広島、長崎に原子爆弾を受けて敗戦したのですが、この事実を忘れてしまったのかと疑ってしまいます。戦後、我が国はエコノミックアニマルと揶揄されたり、ジャパン・アズ・ナンバーワンと持ち上げられ、真の独立国を求めず、経済繁栄のみを追求してきました。

 それもこれも反共の防波堤として、中曽根さんが仰った日本列島を不沈空母と見做してきた日本です。ですから民主主義の根本である政権交代は数回あっただけで日米安保継続を国是とし、ほぼ自民党独裁政権で歩んできたのです。しかし政権交代できない国家は、民主主義国ではありません。

 国民が一生懸命に働いても生活が良くならない原因は政治が機能していない証拠ですから、なんとしても政権交代を実現し、政治家の目を国民に向けさせるしかないのです。
その実現のためにはISF独立言論フォーラムの皆さんがお伝えする通りに考えて行動することも一案だと思います。是非、下記動画をご覧になり、選挙時に自分の意見をもって投じるための参考にしてもらいたいと思います。

「翼賛化する日本の政治」
平野貞夫(有限会社土佐南学会)後半、
木村朗編集長









































posted by toshi at 11:41| 埼玉 ☔| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月23日

4/10 前川喜平さん講演


 ダニー・ネフセタイさんの著書「国のために死ぬのはすばらしい?」にも紹介されているが、第二次世界大戦中のホロコーストで600万人のユダヤ人が虐殺された。1961年、このホロコーストに深く関与した人物、アドルフ・アイヒマンはイスラエルの諜報機関モサドに拘束され、イスラエルに連行されて裁判にかけられたのだが、アイヒマンは組織の一員として命令に従い坦々と仕事をこなしただけであると責任を感じない冷酷な人間を貫いた。あくまで感情を押し殺し、ユダヤ人をガス室へと送り込んだのに、これに関する罪の意識を持ち合わせていなかったのだろうか。本心を明かさなかっただけなのだと思う。

 このような冷たい人間になるのは簡単なのかもしれない。。。大きな組織人間になればそうなるリスクが大きいからだ。出世争いの渦中に入れば、疑問など持ってなどいられない。民主的に侃々諤々、何が正しいのか疑問を持ち、じっくり議論していても纏まるものも纏まらないこともあるだろう。そして考えれ考えるほど疑問が沸いてくるのではなかろうか。一方、そのような大きな問題を抱えたくないから、或は単純な仕事にいいからと重圧を避けて管理職を避けてしまうこともあると聞く。その大元が教育にあるのだとしたら大きな損失である。現在の無責任社会を見ていると、そこに原因があることに間違いありません。その証拠に、今だけ、カネだけ、自分だけの議員が存在しているではないか。

 本動画のはじめにダニーさんは、イスラエルと日本の教育が似ていると喝破し、共に周辺国を非難する国であると指摘する。前川さんは与えられた憲法と言えども、戦後70余年も戦争に係わらずに済んだ平和憲法に従うことを放棄して、戦争が出来る国へと変えてしまう自公政権の政治の危険な兆候を見抜いている。平和を続けるためには最低限、政治家は日本国憲法に基づいた行動をしてもらいたいものです。他国の軍事力の脅威を減らすために軍事力を増強するという論理は破綻しています。この気持ちもわからないではないのですが、これを続けている限り、平和が長続きするはずはないのです。


前川喜平さんに聞く
ー 新しい政治の姿 − 完全版

























posted by toshi at 15:53| 埼玉 ☔| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月17日

どちらが悪か、判断できない



 イスラエルで生まれのダニー•ネフセタイさんは、22才で日本に来て、神奈川県で家具造りを学び、その後、伴侶を得て、秩父市隣の皆野町に住むことになった。現在の住まいのログハウスは夫妻で建てたという。モノ造りに長けた仕事人らしい。そのダニーさんのお話を聞いたこともあり、また秩父市内のデパートで開催された作品展に出かけて、三日月方の時計を購入したこともありました。

    DSC_8699.jpg

 DSC_8705.jpg


 西隣町の川島町内の古民家“にんじん木”でダニーさんの講演があることを2週間程前にフェイスブックか何かで知ったものですから、すぐさま予約しました。そして本日、再会することが出来ました。正午まで現場の調査が終わったので講演が始まるまでに会場に着くことができ、出店してくれたワゴン販売店でライスバーガーとアセロラジュースを注文しました。お世辞抜きに本当に美味しいライスバーガーでした。

 午後1時から講演は始まりました。ダニーさんの来歴から語られ、ロシアがウクライナに侵攻し、今、戦争中ですが、偏った西側報道が溢れて、疑問を挟む余地がない程、深く考えさせないようにしています。そしてロシアは国民に情報統制していると繰り返し垂れ流して、我が国も核共有が必要だという極論を声高に叫ぶ人も出る始末です。

 ヒロシマ、ナガサキの体験をした日本の取るべき方法は、戦争回避へ導く外交努力が第一だろうに、それをやらずにウクライナに侵攻したロシアが絶対悪だとばかりに、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツの西側の大国と同じく、ロシアに対する制裁を課している。このような時こそ、独立国としての行動をすべきなのに、それを貫くことが出来ない。

 ダニーさんの演題 “平和について考えてみませんか?” の結論の1つは、清く正しく政治を志した国会議員も権力の座に着くと、たっぷりとあるカネと時間を使って、国民を裏切る、騙す立場になってしまう。それに対する国民は少ない中にも関わらず、自分のカネを使い、仕事や日常生活を割いて時間を取り、社会的活動に向けている。

 この圧倒的力の差が権力者にあるために、憲法に国民主権が謳われているだけで、実現されないのである。政治家は判っているのだろうが、マトモなことを言った途端にスキャンダルで追い落とされてしまう。このような仕組みがあるかぎり、1984年の世界になってしまう。だがこの監視社会も絶対多数の国民が団結すれば逆転できる。私たち有権者国民が監視すればよい。その方法の1つが、議員にメールを送ること。数がものを言うのだ。政策、アイデアを送り出した議員に送るのてある。

 そうすれば議員も無視できなくなる。長い闘いには違いないが、議員から改革出来ない現実を見ると、そして国民レベルを超えた議員しかいない国ですから国民が監視するしかないのです。今日は10才の子供が参加していました。ダニーさんに沢山の質問を投げかけていましたので、大人になったら相当な大物になるに違いなるのではないでしょうか。楽しみです。

 それにしてもメディアだけはロシアが悪と言い切れないことは間違いないでしょう。犠牲者の映像を見て、やるべきことは平和へ導く外交努力です。武器支援、swift排除、輸出入禁止措置ではありません。どちらも犠牲者は国民ですから、戦術も戦略も間違っているのではないか。善悪は簡単にはわからない。人権を守ることを基軸にした解決策を取りたいものです。感情に流された行動を制御することが大事であり、最も大事なことはハート、やはり心で感じることとダニーさんは、母国イスラエルのあり方を通して、語ってくれました。普段のモノづくり、日常生活の中で、其々が出来る範囲でやり続けることで変えてゆく。。。充実した午後となりました。

 DSC_8714.jpg













posted by toshi at 23:59| 埼玉 ☔| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする