環境汚染が酷くなって、緑の大切さが大きく取り上げられていたことを忘れてしまったのだろうか。駅前の県道傍の緑地の灌木が見事に伐採されてしまった。しかもこの緑地の管理は県の管轄のはず。建物を建てる時には規模にもよるが、大きな敷地を利用して建築する場合には、敷地面積に応じて、行政は緑地を確保するよう指導する。
自らもその行政指導を受けて仕事をしてきた立場から言わせてもらえば、行政指導で民間に緑地を作るように指導してきた、あなたたちは税収が減り、コストがかかるからという理由で灌木を伐採するのでしょうか? 身近なところに緑があるのは目にも優しく気持ちが落ち着く、無くてはならないものだ。
そのように理想的な環境を作ろうとしたことは間違いではなかった。しかし今のこの灌木を伐採した様を見ると、一体何を考えているのかと行政行為を疑わざるを得ない。民間事業者ならば、兎も角、このように役所自らが、緑地の灌木を無残にも根元から伐採するとはどうかと思う。このような結果が予測されていなかった。予想外だったという理屈もあるかも知れないが、全国一律の行政指導は必ずしもベストでないことがわかったのではないか。
こうなる前に緑地は郊外に作るべきだったと思う所以だ。市民が歩いて行ける距離、或は自転車で10分などと距離に応じて、大小様々な公園を用意すれば足りると思うのだ。この方が樹木の伐採もやりやすいし、交通渋滞も減り、リスクも少ないと思うのだ。そうすれば街中の中途半端な規模の緑地を確保させる事は無いと思います。
むしろ街中では要所のランドマークの樹木は必要でしょうが、窓辺の緑、花壇でも間に合うはずだし、真夏の暑さを凌ぐには、寧ろ雁木のような通路が便利ではなかろうかと、この灌木の伐採後の姿を見て感じました。緑が泣いている・・・と
