イスラエルで生まれのダニー•ネフセタイさんは、22才で日本に来て、神奈川県で家具造りを学び、その後、伴侶を得て、秩父市隣の皆野町に住むことになった。現在の住まいのログハウスは夫妻で建てたという。モノ造りに長けた仕事人らしい。そのダニーさんのお話を聞いたこともあり、また秩父市内のデパートで開催された作品展に出かけて、三日月方の時計を購入したこともありました。


西隣町の川島町内の古民家“にんじん木”でダニーさんの講演があることを2週間程前にフェイスブックか何かで知ったものですから、すぐさま予約しました。そして本日、再会することが出来ました。正午まで現場の調査が終わったので講演が始まるまでに会場に着くことができ、出店してくれたワゴン販売店でライスバーガーとアセロラジュースを注文しました。お世辞抜きに本当に美味しいライスバーガーでした。
午後1時から講演は始まりました。ダニーさんの来歴から語られ、ロシアがウクライナに侵攻し、今、戦争中ですが、偏った西側報道が溢れて、疑問を挟む余地がない程、深く考えさせないようにしています。そしてロシアは国民に情報統制していると繰り返し垂れ流して、我が国も核共有が必要だという極論を声高に叫ぶ人も出る始末です。
ヒロシマ、ナガサキの体験をした日本の取るべき方法は、戦争回避へ導く外交努力が第一だろうに、それをやらずにウクライナに侵攻したロシアが絶対悪だとばかりに、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツの西側の大国と同じく、ロシアに対する制裁を課している。このような時こそ、独立国としての行動をすべきなのに、それを貫くことが出来ない。
ダニーさんの演題 “平和について考えてみませんか?” の結論の1つは、清く正しく政治を志した国会議員も権力の座に着くと、たっぷりとあるカネと時間を使って、国民を裏切る、騙す立場になってしまう。それに対する国民は少ない中にも関わらず、自分のカネを使い、仕事や日常生活を割いて時間を取り、社会的活動に向けている。
この圧倒的力の差が権力者にあるために、憲法に国民主権が謳われているだけで、実現されないのである。政治家は判っているのだろうが、マトモなことを言った途端にスキャンダルで追い落とされてしまう。このような仕組みがあるかぎり、1984年の世界になってしまう。だがこの監視社会も絶対多数の国民が団結すれば逆転できる。私たち有権者国民が監視すればよい。その方法の1つが、議員にメールを送ること。数がものを言うのだ。政策、アイデアを送り出した議員に送るのてある。
そうすれば議員も無視できなくなる。長い闘いには違いないが、議員から改革出来ない現実を見ると、そして国民レベルを超えた議員しかいない国ですから国民が監視するしかないのです。今日は10才の子供が参加していました。ダニーさんに沢山の質問を投げかけていましたので、大人になったら相当な大物になるに違いなるのではないでしょうか。楽しみです。
それにしてもメディアだけはロシアが悪と言い切れないことは間違いないでしょう。犠牲者の映像を見て、やるべきことは平和へ導く外交努力です。武器支援、swift排除、輸出入禁止措置ではありません。どちらも犠牲者は国民ですから、戦術も戦略も間違っているのではないか。善悪は簡単にはわからない。人権を守ることを基軸にした解決策を取りたいものです。感情に流された行動を制御することが大事であり、最も大事なことはハート、やはり心で感じることとダニーさんは、母国イスラエルのあり方を通して、語ってくれました。普段のモノづくり、日常生活の中で、其々が出来る範囲でやり続けることで変えてゆく。。。充実した午後となりました。
